こんにちは。9月になりましたね。
ハリーポッターと呪いの子ですが、早くも20回ほど公演をしました。
素晴らしい舞台に携われる事の幸せを噛み締めつつも、同時に複数キャストの恐ろしさや、
数えきれないほどある決まり事の多さと壮大な舞台装置の裏にある危険との隣り合わせに、
他の舞台にはないストレスを抱える舞台で、毎日の疲労感は言葉にする事ができないほどです。
舞台ラストのシーンは心もかなり疲弊します。
この作品を1年以上に渡ってほぼ毎日やられて来たキャストの皆様にただただ感服します。
子育てをしながらで大変でしょうとよく心配して頂きますが、私は逆にこの舞台から心を切り離せる時間がある事に救われています。
家事をしたり、子供のお弁当作ったり、宿題したり、習い事について行ったり、犬のお散歩をしたり。
私の本来の性格を考えると、プライベートにまで舞台の辛さや役の事を引きずってしまい、
どんどん頭と心が疲れてしまうのですが、少なくとも舞台と全く関係の無い時間があるからこそプライベートと仕事をキッチリ分けられて休めてられてるんだと思います。
6月からの2か月、2シーズン目から参加するキャストの皆様と稽古をして来ましたが、
最近は1年目から出演されているキャストの皆様ともご一緒する回が徐々に増えて来ました。
共演した事ない役者さんとの、公演当日の本番前にちょっとした合わせ稽古のみでの出演はかなり不安でしたが、特にずっと共演してみたかった藤原竜也さんとのお芝居はとても新鮮で新しい発見と共に演じることができて本当に楽しく、毎回感動し、勉強になります。
正直な所、新しい組み合わせになると未だにそのスピード感やテンションに戸惑いもありますし、2か月信じてやってきた事が正しいのか分からなくなりそうになります。
その度に、ハーマイオニーの様に信念が揺るがない強い人間でいようと、毎回何とか自分を奮い立たせて舞台に立っています。
ミュージカルは心境の変化や物語が大きく変わる時には音楽が必ず動かしてくれます。
どんなに相手が変わろうとも、その日感じた事が昨日と違っても、
歌中で間を作る事は絶対に出来ず、音楽のテンポや流れは決して変わりません。
長らくミュージカルをやっていて、本当に音楽と言うものに助けられてきたのだなと感じます。
ストレートプレイでは、心境の変化もその役者さん自身のペースに任せられ、
相手役が変わったりその日の感情によって自由に時間を使えるので、
毎日の上演時間も役者さんによってかなり変わります。
わたしにとって助けられていた音楽が無い事は恐怖でしかないのですが、
いつもストレートプレイに挑戦するたびにお芝居への自信と大好きな気持ちは増します。
今回もそんな風に思える様になれたら、この役に挑戦した意味があるなと思い日々頑張っています。
まだまだ余裕はなく、最近は特に日々の公演の変化に戸惑ってしまう自分に落ち込む日が多いのですが、その度に敬愛するジニー役美帆ちゃんとロン役迫田さんに話を聞いてもらいアドバイスをもらいながら自分を奮い立たせています。素晴らしい仲間に出会えて幸せです。
お客様はその一回の公演しか見ないかもしれない。
だからいつどの日を見て頂いても最高の舞台にしたい。
そう強い信念を持ってこの1か月全力で挑んできましたが、ロングランともなると、
1人の人間として頭と心と体を癒す事にも力をいれなくてはと思い始めました。
こうやって自分の考えを文章にする事は、カチカチになった頭と心が少しばかり緩みます。
誰もが見られるSNSではこの様な私の考えを書き込む事はないので、
応援して下さる皆さんが見るこのブログでこれからも日々思う事を吐き出させてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました😊
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